流山市議会議員のやぐちてる美です。
第3回定例会が終わりました。
今回の一般質問は、議員になって3か月の私が見聞きし、感じた課題について質問させていただきました。
という訳で、一般質問についてシリーズでご紹介したいと思います。
まず、一問目。
1.流山市におけるDX政策の進め方について
ア 公共施設全体における市民が利用できるインターネット環境の利用実態と地域デジタル化の進め方について
イ 市庁内におけるDX推進体制について
こちらは、第2回定例会で質問した、民生委員児童委員の定例会の会場のWi-Fi環境の整備について、今後必要があればやりますというご答弁をいただいたので、そうであれば、ちゃんと考えてみようじゃないか!という所からスタートしました。
民生員児童委員の定例会は、流山市内10か所で行われています。(単位民児協が10個あるという事ですね!)各地区、それぞれの場所で開催されているので、会場も様々です。つまり全て公共施設なのですが、担当課が違うため、Wi-Fi環境についての考え方も様々なんですね。
そもそも公共施設にはWi-Fi設備が必要だよね?防災の観点からも大事じゃない?という事で、地域デジタル化を今後の情報化推進計画の改定時に取り入れていく事についてお伺いしました。
そして、いろいろヒアリングを進めていく中で、情報政策課がやろうとしている事がうまくいかない理由に、各課のITリテラシーの差が関係している事がわかった事から・・
「各課にICT支援員がいたらいいよね!」
とひらめいたのです。
調べてみると、全国には素晴らしい事例が沢山ある事がわかり、上里町への視察に繋がりました。
(議会前のお忙しい中で、視察を受け入れて下さった
山下博一市長、本当にありがとうございました。)
行政のDXに関する取り組みのポイントは、令和3年12月24日にデジタル大臣が決定した情報システムの整備及び管理の基本的な方針に示されています。
第1条 利用者のニーズから出発する
第2条 事実を詳細に把握する
第3条 エンドツーエンドで考える
第4条 全ての関係者に気を配る
第5条 サービスはシンプルにする
第6条 デジタル技術を活用し、サービスの価値を高める
第7条 利用者の日常体験に溶け込む
第8条 自分で作りすぎない
第9条 オープンにサービスを作る
第10条 何度も繰り返す
第11条 一遍にやらず、一貫してやる
第12条 情報システムではなくサービスを作る
スタート地点は、
第1条 利用者のニーズから出発する
提供者の視点ではなく、利用者の視点に立って、何が必要なの
かを考える。様々な利用者がいる場合には、それぞれの利用者像
を想定し、様々な立場から検討する。サービス提供側の職員も重
要な利用者として考える。ニーズを把握するだけでなく、分析に
よって利用者が抱える課題・問題を浮き彫りにし、サービスの向
上につなげる。
そしてゴールは、
第 12 条 情報システムではなくサービスを作る
サービスによって利用者が得る便益を第一に考え、実現手段で
ある情報システム化に固執しない。全てを情報システムで実現す
るのではなく、必要に応じて人手によるサービス等を組み合わせ
ることによって、最良のサービスを利用者に提供することが目的
である。
私が質問したのは、地域デジタル化を今後の情報化推進計画の改定時に取り入れることは考えているのか。次にDX化を進めるためには、従来の情報政策担当部門が担ってきた情報システムの構築、維持管理に関する業務や情報セキュリティーに関わる事業は引き続き適切に実施しつつ、各課で積極的にデジタル技術やデータを活用して自治体行政を変革する必要がある。自治体DX推進参考事例集を確認すると、市庁内におけるDX化を進めるためには各課における世話役的な存在が重要なことがわかるが、今後このような体制構築は可能か。の2点です。
いただいた答弁は・・・
ア
市内公共施設で市民が利用できるインターネット環境については、令和5年6月より各公民館においてモバイルWi-Fiルーターの無料貸し出しを開始した事、また新たに策定する令和7年度からの次期流山市情報化推進計画の中で地域情報化の環境整備に係る取り組みとして公共施設へのインターネット利用環境の整備を検討する事。
イ
情報化を推進していく上で、各部署において情報化に関する人材育成が重要となっていることから、職員に対するICTサポートや研修を実施し、情報化を推進する人材の育成を図っていくこと、また【埼玉県上里町で実施している】各課にICTリーダーを設置することが考えられる。職員の知識の習得や情報活用能力の向上を図るため、ICTリーダーの設置について時期流山市情報化推進計画への位置づけを検討する。
ここからさらに、決算審査の中でBPRの話も進めていただく事が出来ました!
いろいろ調べてみると、DX化を進める事で、さらに工数が増えて、残業が増えてしまったり、人を増やす必要が出てきてしまったり・・・本末転倒な事も起きています。(特に、庁内だけの作業を考えたDX化が、外部に負担をかけている例もありました。)やはり!DXとBPRは一緒にやらないと!
行政は計画にある事を、しっかり遂行しています。
だからこそ!今見えている課題を、次期の計画に盛り込んでいく事が大切なのだという事を改めて感じた一問目でした。